なぜ仮想通貨は法定通貨より優れているのか
トランプの再選によって仮想通貨界隈はおおいに盛り上がりを見せています。
ビットコインをはじめとした複数の仮想通貨が連日ATH (All Time High ; 史上最高値) を更新し続けていますが、これらは短期的な目線だけでなく中長期的に価値は上がり続けるという見方があります。
仮想通貨は法定通貨と比べて何が優れているのか?3つのポイントから解説します。

セキュリティ:
仮想通貨の取引は高度に暗号化されているため偽造がとても困難です。
また、後述の仮想通貨は分散化によって攻撃コストが高くなり、攻撃を実行することが非常に効率の悪い行動となっています。
ざっくり説明すると、例えば電子マネー(法定通貨の裏付けがある)は個人間のやり取りを記録する中央のサーバーを攻撃すればよかったのが仮想通貨はメインサーバーがないので個々のやり取りを攻撃しなければいけなくなってとてもコスパが悪いということです。
分散化:
仮想通貨は基本的に中央集権的な管理者が存在しないという絶対的な利点があります。それはどういうことか?
例えば私たちが使っている日本円であれば政府が自由に発行できます。もし万が一戦争などが起きれば政府は紙幣を発行して軍備の拡大に充てるでしょう。新たに大量に造幣すれば当然円の価値は下がります。これが極端に進めば私たちの貯金も紙くず同然になってしますかもしれません。

対して、仮想通貨の王様であるビットコインはビットコインを発行する主体はありません。人為的に発行されるのではなくPoW (Proof Of Work ; プルーフ・オブ・ワーク)という仕組みによって自動的に発行されます。政局的な問題によって人為的に価値が直接コントロールされることがないのです。
ビットコインに限って言えば上限枚数が設定されており、いずれ新規発行自体が完全にストップします。つまり、インフレによってビットコインの価値は下がらないので相対的に価格は上がり続ける可能性が高いです。発行枚数がすでに決まっているビットコインは埋蔵量に限りがある金とその特性が良く似ているため「デジタルゴールド」としばしば表現されます。

取引の迅速性と低コスト:
仮想通貨は第三者を介さずに直接取引が可能であり、国際送金も迅速かつ低コストで行えます。
法定通貨では間に銀行を挟まないとできなかった異国間の取引が個人の「ウォレット」を通じて簡単にできるようになりました。
まとめ
仮想通貨は紹介したように非常に優れた能力を持っていますが今まで中央集権的にコントロールしていた権力からは当然よく思われていません。もし既存の権力から妨害や制裁を受けるようなことがあれば仮想通貨も一瞬で衰退してしますかもしれません。投資として興味を持っている人は十分にリサーチして考えて手を出すと良いでしょう。