ベアマーケット・ブルマーケットとは
ベアマーケットとブルマーケットは、金融市場における価格動向を表す重要な用語です。
「今はブルマーケットだから買いだ!」のように日常的によく耳にする言葉ですが、初心者には何のことやら想像もつきませんね。
本記事ではベアマーケットとブルマーケットとは何か、名前の由来について紹介します。
ブルマーケットとは何か?
これらの名称の由来は、諸説ありますが、最も直観的で覚えやすいものを紹介します。それぞれの動物の行動が由来となっているという説です。
ブルマーケット(強気相場)は、株価が長期間にわたって上昇し続ける市場を指します。
「ブル」という言葉は雄牛を意味し、雄牛が角を上に突き上げる姿勢から来ています。この上向きの動きが、価格のの上昇傾向と重ね合わされ「強気相場」の象徴となっています。
明確にブルマーケットの定義があるわけではありませんが、株式市場でいえば一般に、株価が前回の安値から20%以上上昇した場合にブルマーケットと見なされるようです。

ベアマーケットとは何か?
ベアマーケット(弱気相場)は、対照的に価格がが下落し続ける市場を指します。
「ベア」は熊を意味し、熊が爪を振り下ろして攻撃する様子からこの名前が付けられたという説があります。
また、熊は冬眠することも市場の低迷を想起させます。

これらのアイコンは一般的に広く受け入れられており、ニューヨークのウォールストリート近くには「チャージング・ブル」と呼ばれる雄牛の巨大な像があり、株価上昇のシンボルとなっています。

これだけ定着しているブル・ベアですがその名前の由来は今紹介したものだけでなく、諸説あるのはとても興味深いです。
英国で行われていた「ベア・ベイティング」という熊と犬との戦いが関係しているという説や、取引所での手サインによる表現方法から来ているという説もあります。
気になる方は調べてみると楽しいかもしれません。